「記憶」ではなく「印象」に残す授業

元塾講師の綴る、実践に基づいた教育論。日本の教育を、より良くするために。

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目次

最初の記事

相手のレベルを知るには、実際にやらせてみるのが一番 ~Level2:先生が習得すべき「正しい教え方」~【第3章】【05節】

前々節のこちらの絵

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では、何かを教える際には、まずは相手の状況を把握することから始まると

説明しました。

 

相手が既に知っていること、理解していることを繰り返し説明してしまっては、

時間を無駄に消費するだけでなく、それを聞いている生徒にも

「それくらいわかってるよ・・・」

と感じさせてしまう恐れもあります。

 

一方、生徒が理解できていないレベルから説明を始めてしまっても、

生徒は何のことやらさっぱりわからなくなってしまい、困惑するだけです。

 

なにか説明を始める前に相手のレベルを把握することは、重要なプロセスです。

 

では、相手の状況、特に授業では、生徒の理解度を知るために、

最も効率的、効果的な方法は何でしょうか。

 

それは、実際にやらせてみることです。

 

具体的に言うと、例えば、授業の最初に数問程度の確認テストを行い、

実際に問題が解けるかどうかによって生徒の理解度を計ります。

 

実際に問題を解いてもらうと、解くスピードや問題を解く過程のどこでつまずく

のか、といったことから総合的に判断して、相手の理解度がよくわかります。

 

その理解度に応じて授業の説明を始めることで、生徒の理解度にちょうど良い授業を

進めることができます。

 

特に学習塾では、初めて担当する生徒の授業も多々あります。

そんな時は、その生徒の偏差値や、過去のテストの成績を見るよりも、

実際に授業の最初に何らかの問題を解かせてみて、その結果を見て判断すれば、

生徒のレベルは一目瞭然です。

 

さらに確認テストの間に、生徒の話し方や雰囲気などの特徴をつかめれば、

NLPを授業で実践する準備にもなり、一石二鳥です。

 

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大切なことは、くどいくらいに説明する ~Level2:先生が習得すべき「正しい教え方」~【第3章】【06節】 - 「記憶」ではなく「印象」に残す授業

 

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