第2章
「自分は大切な存在だ」 「自分はかけがえのない存在だ」 と思える心の状態のことを、「自己肯定感」と言います。 自己肯定感が高い人は、少々のことではめげず 「きっと大丈夫」 「やればできる」 と考え、いろいろなことにチャレンジできるようになります…
先生が生徒を相手に授業をしているときに避けて通れないことは、 生徒を褒めることと叱ることです。 「褒める」「叱る」とは簡単に言うものの、 「どう褒めるのか?」 「どう叱るのか?」 ということについて、深く考える機会はあまりないかと思います。 こ…
前節 NLPの授業への応用~先生は全てを受け入れろ~【第2章】【09節】 - 「記憶」ではなく「印象」に残す授業 では、先生はまず生徒の考えを全て聞き、そのあとで先生が話をすべき、 という話をしました。 しかし、私がこれまで授業を受けてきた先生に、そ…
さて、話を授業に戻しましょう。 「受容と共感」は肯定でも否定でもないということをお伝えしました。 これは授業であれば、先生の質問に対して生徒が正しい解答をしたか、 誤った解答をしたか、ということは問題ではないということです。 生徒が自ら考えて…
前節 人間は自分の考えを否定されたくない【第2章】【08節】 では、いくら正しいことであっても、それを相手に露骨に伝えただけでは、 相手はすんなり受け入れてくれないことを説明しました。 私は、「真実」は鋭利な刃物と同じであると考えています。 いき…
話が逸れたついでに、さらにコミュニケーションにおける人間の「欲求」について考えてみましょう。 あなたが友人や恋人と話をしているときのことをイメージしてみてください。 あなたが何か自分の考えを相手に伝えたとします。それを聞いた相手が、 「いや、…
授業における生徒との対話に限らず、 一般的に、考えの異なる相手に自分の考えを理解・同意してもらうために、 リーディングは非常に有効です。 下の絵をご覧ください。この図では、2人の人間が1つの物事を考えているときの 各々の考えるスタート地点 各々の…
ペーシングやバックトラックによって、徐々に相手との親近感を生み、 ラポールを築いていく技法を説明しました。 基本的な技法として、この2つは大変重要なのですが、 実際の授業においては、必ずしもこれだけで十分なわけではありません。 例えば、バック…
前節では、親近感を感じてもらうための技法として、ペーシングを紹介しました。 次は、相手に 「自分の話をきちんと聞いてもらえているな、理解してくれているな」 といった充足感と安心感を与えるための技法として、バックトラックを紹介します。 バックト…
本節からは、相手とのラポールを築くための具体的なNLP技法を紹介していきたいと思います。 人間は誰しも、自分と似ている、近いと感じる人に対して、「親近感」を感じ、 「ラポール」を築きやすくなります。 では、相手に親近感を感じてもらうには、どのよ…
さて、前々節で出た「コミュニケーションとは何か」という話に戻りたいと思います。 NLP理論では、その基本前提として、 「コミュニケーションとは相手の意欲を引き出すこと」 とされています。 これこそ、まさに先生に求められることではないでしょうか。 …
NLPは、Neuro-Linguistic Programmingの頭文字をとったもので、 日本語では「神経言語プログラミング」と訳されます。 心理学と言語学をもとに体系化された、人間のコミュニケーションに関する学問で、 近年、教育、ビジネス、家庭など幅広い範囲にわたって…
突然ですが、「先生の仕事」とは、いったいなんでしょうか? 生徒の成績を上げること。 生徒が志望している学校の受験に合格できるようサポートすること。 生徒に将来のイメージを想像させること。 さまざまな回答が考えられます。 しかし、言い回しは何であ…