「教える」の基礎 ~Level2:先生が習得すべき「正しい教え方」~【第3章】【01節】
さて、第2章ではNLPに基いた生徒との良好な関係の構築の仕方について説明しました。
このコミュニケーションを土台として、次に「何かを教える」ということについて
考えていきたいと思います。
一言に「教える」と言っても、おそらく人によって、それから連想するイメージは
異なるのではないかと思います。
義務教育を受けられていない方はいないはずなので、誰しも「先生に教わる」という
経験は必ずあると思いますが、教えを受けた先生はそれぞれ異なりますので、
異なる「教え」を受けてきたことになります。
往々にして、自分自身が教える立場に立つとき、自らが受けた教えをイメージして
教えることが多いように思います。
(特に教える立場に立って最初のうちは、それが教えるスタイルの軸になるでしょう)
つまり、先生一人一人は、異なる「教え」のポリシーに沿って教えることに
なると思います。
あなたにとっての「教える」とは、どういうことですか?
おそらく、人それぞれ、さまざまな考えをお持ちだと思います。
こういった際に大切なことは、
「1つの大切なこと」
と、
「いくつかのやってはいけないこと」
を押さえておくことです。
つまり、細かい方法論であるとか、教え方の「好み」「考え方」は人それぞれに
異なると思いますが、それはあまり問題ではありません。
むしろそれは、個々の先生方の「色」「個性」として、発揮していただいて
いいと思います。
ただ、原理原則のような、絶対に抑えておくべきところは、しっかり把握し、
常に意識したうえで、独自の「教えのスタイル」を確立していただきたいのです。
本章の目的は、教える際の「原理原則」を認識していただき、授業において実践して
いただけるようご理解いただくことです。
というわけで、まずは教える際の原理原則、
「1つの大事なこと」と「いくつかのやってはいけないこと」
を考えてみましょう。
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