「記憶」ではなく「印象」に残す授業

元塾講師の綴る、実践に基づいた教育論。日本の教育を、より良くするために。

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もしよろしければ、ぜひ最初からご覧いただければと思います。

目次

最初の記事

授業において最も大切なもの ~Level1:生徒との関係を構築するNLP~【第2章】【01節】

突然ですが、「先生の仕事」とは、いったいなんでしょうか?

  • 生徒の成績を上げること。
  • 生徒が志望している学校の受験に合格できるようサポートすること。
  • 生徒に将来のイメージを想像させること。

 

さまざまな回答が考えられます。

しかし、言い回しは何であれ、いずれも「生徒に何かを伝える」という点は

共通しているのではないでしょうか。

 

きっと生徒自身も、

自分が知らないことを先生に教えてもらいたい

生徒の親御さんも、

子供に何かを教えてあげてほしい

そのような気持ちを持って塾に来られるのでしょう。

 

では「生徒に何かを伝える」という目的を達成するために大切なことは何でしょうか。

  • 先生の豊富な経験と知識
  • わかりやすく教えるスキル
  • 生徒に対する愛情

どれも大切ですね。

しかし、何よりもまして大切なものがあります。

それは、先生と生徒のコミュニケーションです。

 

 

ちょっと想像してみてください。

生徒と良好な関係が築けていない状態(先生と生徒が磁石のN極とN極のような関係)

では、いくら先生が愛情を持って、自らの豊富な経験と知識を、

わかりやすく生徒に伝えたとしても、先生の伝えたいことはきっと生徒の心には

入っていかないと思いませんか。

 

それでは意味がありません。

 

生徒と良好な関係を築けていれば、

(先生と生徒が磁石のN極とS極のような関係、下図の下に相当)

授業の進行はスムーズになりますし、生徒自ら授業に対して積極的に関わってきて、

先生の伝えたいことも自然と生徒の頭に入っていきます。

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このように、

先生と生徒の関係をN極とN極にするのも、N極とS極にするのも、

先生の生徒に対するコミュニケーション次第なのです。

 

つまり「生徒に何かを伝える」行為は、生徒との良好なコミュニケーションの上に

成り立ち(下のピラミッド図)、生徒の印象に残す授業を目指すために

不可欠な下地となるのです。

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では、そもそもコミュニケーションとはいったい何なのでしょうか。

 

コミュニケーションについて考えるに当たり、NLP理論が大変参考になります。

 

私自身、講師の経験を通して、生徒との良好な関係を築くために

いろいろな工夫をしてきましたが、後になってNLPに関して学んだところ、

自らが意識していた工夫の一つ一つは、NLPによって説明されているものばかりである

ことがわかりました。

 

そこで第2章では、NLP理論に沿って、そもそもコミュニケーションとは何なのか、

生徒と良好な関係を築くためにはどうすればいいのか、といったことを

紹介していきます。

 

次の記事

NLPとは? ~Level1:生徒との関係を構築するNLP~【第2章】【02節】 - 「記憶」ではなく「印象」に残す授業

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