「記憶」ではなく「印象」に残す授業

元塾講師の綴る、実践に基づいた教育論。日本の教育を、より良くするために。

当サイトの記事は、書籍のように最初から通読いただくことを想定しております。

もしよろしければ、ぜひ最初からご覧いただければと思います。

目次

最初の記事

生徒の印象に残すには ~Level3:子供の特性の授業への生かし方~【第4章】【01節】

第2章ではNLP理論に基づいた生徒とのコミュニケーションの取り方、

そして第3章では「正しい教え方」について紹介してきました。

 

この2つの土台ができていれば、もう先生としての基礎はバッチリでしょう。

繰り返しになりますが、第2章、第3章の内容を理解し、生徒との良好な関係を

築き、「教える」ということに対する基本的な考え方、スキルを身に着けることが、

まずなにより大事です。

 

どれほど重要かというと、第2章の内容が5割、第3章の内容が4割、

そしてこれから紹介する第4章の内容:1割、といったところでしょうか。

 

下図を改めて見直していただければと思います。第2~3章で「いい先生」として

の土台を固めた上で、あと1割、ちょっとした工夫をして、「印象に残る授業」を展開

することが目的です。

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さて、いよいよ本題である「生徒の印象に残る授業」の作り方について話をしたい

と思います。

 

とはいっても、これは第2章、第3章で紹介した内容に比べればそれほど難しいこと

ではありません。ちょっとした工夫を授業中に取り入れることで可能になると考えて

います。


第2章で、印象に残すには、心に何かを残す、感情を高ぶらせることが必要だと

お話ししました。

 

 

では、心に何かを与える、とは、いったいどうする事なのでしょうか。

 


それは、本人の内側から”!”を生み出すことだと思います。

 


「すごい!」

「えっ、そうなの!」

「きれい!」

「負けたくない!」

「(それまでわからなかったことが)わかった!」


こうした感情が生徒の内側から自然と湧き上がってくるような授業であれば、

その瞬間が印象として生徒の脳裏に焼き付き、併せて授業の内容も生徒の頭に

残りやすくなります。

 

なにより、生徒にとっても先生にとっても楽しい授業になりそうです。

さらに都合のいいことに、”!”は子供の方が感じやすいものです。

ですから、子供を相手とする先生が”!”の力を借りない手はありません。


こうした”!”を生徒の中に生み出すために、先生はどんな工夫ができるでしょうか。


そのためには、まず子供の特性を知り、そしてそれを授業に生かすことが必要です。

子供が”!”を感じやすいポイントを押さえ、上手に利用すれば、生徒の印象に残す

授業を展開できるのではないでしょうか。


次節からは、子供の特性と、その授業への生かし方を一つずつ紹介していきたいと

思います。

 

次の記事

子供は競争が好き ~Level3:子供の特性の授業への生かし方~【第4章】【02節】 - 「記憶」ではなく「印象」に残す授業

 

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